INDIAN >>呼称

呼称

近年、「インディアン」という呼称について、白人側から「差別を助長するのではないか」という理由から、「ネイティブ・アメリカン」(Native American)と呼び替える動きが進んでいるが、この単語は本来、アメリカ合衆国内の先住民全般、つまり「インディアン」、「サモア人」、「ミクロネシア人」、「アレウト」、「ハワイ人」、「エスキモー」全てを表す「総称」であり、固有の民族名ではない。

インディアン管理局(BIA)の公式な質疑応答テキストには、こう記してある。「この“ネイティブ・アメリカン”という用語は、1960年代にBIAが、そのサービス対象グループに対して使用し始めたもので、当初はインディアンとアラスカ先住民(アラスカ・インディアン、エスキモー、アレウト)を指していた。のちに、連邦の枠組みに入るハワイ先住民と太平洋諸島民などを含むようになった。しかし、それはかなりのインディアン・グループから不評を得ている。優先使用語は“アメリカ・インディアン”である。」

そもそも「ネイティブ・アメリカン」という呼称は、BIAの意向を受けて「インド人(Indian)」を祖先に持つ「インド系アメリカ人(Indian American)」と区別するために、人類学者が作った造語である。この「ネイティブ・アメリカン」とする場合の表記は、一般的には先頭に「大文字の「N」が使用される。

一方、歴史的呼称としての「インディアン」に誇りをもつインディアン達はこれをあくまで自称とし、またその名称を替えること自体が差別的であるとしている。これはそもそも「アメリカ」という地名そのものが後付であり、別の視点では、白人が過去の不正行為から目を背けて「インディアン」という言葉を削除し、「先住民」という大雑把なくくりの中に埋没させ、問題を平均化し薄めさせようとしているのではないかという考えからである。(wikipedia参照)